Tokyo Ghoul

東京喰種 トーキョーグールなぜ食し、なぜ殺すのか?正義の定義を問う人気コミックの実写映画化作品

SCORE111003.0

東京喰種 トーキョーグール

あらすじ

人間の姿をしながら人間を喰らうことでしか生きられない喰種(グール)が密かに生きる東京。そこで生活する平凡な大学生の金木研(窪田正孝)は、リゼという名の喰種に襲われてしまう。瀕死の重傷を負うも鉄骨の落下により捕食を免れ、命も取り留めるが、彼女の臓器を移植されたことで、元人間の半喰種となってしまう……。

作品詳細

メインキャスト
窪田正孝

窪田正孝

清水富美加

清水富美加

鈴木伸之

鈴木伸之

大泉洋

大泉洋

蒼井優

蒼井優

Hiyori Sakurada

Kunio Murai

Kai Ogasawara

Shunya Shiraishi

Shôko Aida

世界累計発行部数3,000万部の人気コミックを実写映画化

「東京喰種 トーキョーグール」は、週刊ヤングジャンプで連載されている人気コミックの初実写化映画作品。

人と同じ姿をしながら人肉を喰らうことでしか生きられない“喰種グール”をテーマに、人間と喰種の対立などを描いた作品です。

監督の萩原健太郎さんは、この「東京喰種 トーキョーグール」で初めて長編作品の監督をつとめたとのこと。

人間から半喰種になってしまう主人公・金木かねきけん窪田くぼた正孝まさたかさんが演じています。

なぜ食し、なぜ殺すのか?正義の定義とは?

私たちは、静かな戦争の中を生きています。

世間や常識という正義のもと互いに監視、断罪し合う社会。その正義から逸脱する者を探し出し、糾弾し、社会的に殺す……。

「東京喰種 トーキョーグール」の世界観は、現実世界とリンクする“東京”という都市に喰種というモンスターを加えたダークファンタジーですが、その根本は私たちが生きる現実世界となんら変わらないように思います。

正義の名のもとに喰種を殺す人間、そうしなければ生きられないから人間を食べる喰種。姿や喋る言葉は同じなのに決して分かり合えないジレンマには、共感できるポイントがたくさんありました。

また、人間と喰種グールのどちら側にも属する半喰種の主人公・金木研は、まさに私たち一人ひとりの写し鏡のような存在になれていると思いました。

作中では明確に喰種と人間に分けられていますが、現実ではそうはいきません。誰もが殺す側であり喰らう側なのです。


自分の正義に反する喰種を徹底的に排除しようとする真戸 - まど - 呉緒 - くれお - 大泉 - おおいずみ - - よう - )が霧嶋きりしま董香とうかに言い放つ「貴様らみたいなバケモノが生きたいと思うことが罪なのだ」という台詞も印象的でした。

喰種側に感情移入しているタイミングだからこそとんでもない悪言に聞こえますが、もし逆の立場だったらどうでしょう。

自分の家族が殺された復讐心にとらわれていたとしたら、喰種の中に“人間性”などあってはならないという思想を否定することはできないはずです。

しかし、家族を殺した喰種グールと目の前の喰種は別物です。

金木研が放つ「この世界は間違っている」という台詞が、善悪を単純に切り分けてしまう考え方や風潮に対するものだとしたら、それはそのまま現実世界にも当てはまるのかなとも思いました。

正義はどこにあるのか、そこに自分の価値観思慮分別はあるのか……。

原作同様に実写映画版からも、そういった強い問いかけを感じることができて非常に楽しめました。

窪田正孝、大泉洋の両名がストーリーを引っ張る

様々なキャラクターが交錯する物語のなかで強く印象に残っていたのが窪田正孝さん大泉洋さん

両名が直接対峙するようなシーンはないものの、喰種側と喰種捜査官側の行動原理や物語をそれぞれ引っ張っていっているなと感じました。

窪田さんが演じる金木研はとても説得力のあるものに仕上がっていて、空腹状態で街をさまよったり、亜門あもん鋼太朗こうたろう西尾にしおにしきと対峙した時の鬼気迫る演技には非常に引き込まれました。

大泉洋さんも普段よく演じられるようなキャラクターとは全く違う印象の真戸呉緒にすっかりなりきっておられて素晴らしかったです。

次回作にも期待したいがキャスティングが厄介

今回描かれたエピソードは、原作「東京喰種 トーキョーグール」において序盤も序盤。これからどんどん面白くなっていくので続編にも期待したいところです。

が、やはりキャスティングが厄介ですよね……。霧嶋董香役がいったい誰になるのかというのは非常に気になるところです……。

魔猿や黒狗の活躍も観たい!きっと次回作はCG(今作は同時期公開のジョジョ4部に劣っていた印象)もパワーアップして、戦闘シーンの迫力も増すはずなのに!!

新キャラクターも増えるとなると、やはりそこでもキャスティングへの不安がよぎります。原作に魅力的なキャラクターが多いだけに同じ気持ちのファンは絶対に多いはず。

今回のキャスティングが大成功だったかと言われると微妙な部分もありますし……。特にヤモリ、月山さん、有馬さん、ジューゾーあたりは本当に気をつけて俳優を選ばないと大変なことになりそうで期待と不安が入り混じっております……。


とはいえ、本作は無難に実写映画化できた良作だったように思います。

とりあえず、間違いなく窪田さんのファンになってしまうはずです。窪田さん、かっこいいうえ身体バッキバキでアクションもいけるし、歌もお上手だし、ダンスもできるんですよ……。完璧超人ですよ、ほんと。

劇場へ向かう足が重いという方は、ぜひ窪田さん目当てでも良いので観に行ってみてください!窪田さん素晴らしいですよ!!

ちなみに、劇場では原作の石井スイ先生が描かれた特製コースターをプレゼントしていました。できることならカネキか真戸呉緒が欲しかったのですが、私が手に入れたのはなぜかこれ。

まさかの草場さん
まさかの草場さん

草場さん。よりによって、草場さん……。くやしいです!!